優れたアルバムを人々は「名盤」と呼びます。
名盤を名盤たらしめる理由は千差万別で、例えば歴史的意義であったり、革新的であったり、芸術的に優れてるからなど。
名盤とされる作品は書籍やメディアで度々取り上げられ、多くの人々に愛されてきました。
しかし、高く評価されてるからといって、誰もがその作品を楽しめるとは限りません。
中には難解だったり、そのジャンルへの理解が求められたり、好む人を選ぶ作品も存在します。
名盤でもそういった「良さが分かりづらい作品」があるのではないかと思い、ツイッターで下記の投稿をしました。
「良さがよく分からない」、もしくは「良さが分かるまで時間がかかった」名盤について投票を呼びかけ、数多くの方にご参加頂きました
(参加者:305名、エントリー数:520作品)
この記事では、投票が3票以上あった作品から順に発表していきます。
また下記Togetterでも纏めておりますので、そちらも是非ご覧いただければ幸いです。
はじめに
本企画の目的の一つに、「ある名盤を好きになりたいのになれない人」を疎外感から救うというものがあります。
名盤で挫折した人に対し、他にも仲間がいること、そしてどのように好きになったか示し、再挑戦するための糸口に繋がればと考えています。
また一方で、名盤を聖域化せずに見つめ直す意図もあり、あえて批判意見も取り上げています。
あくまでその作品のことを「好きになりたい/分かりたい」人の為の企画で、決して特定の作品を貶める意図はありませんので、その点についてご了承頂けますと幸いです。
もし何か疑問などあれば、下記ツイートに返信いただければ回答するように致します。
また作品へのコメントとして皆様のツイートを引用しておりますが、もし問題があればおっしゃって頂ければ取り外すように致します。
なおアルバムジャケをクリック頂ければ、音源のリンクに飛ぶようになっております
それでは3票以上あった
100位から発表します
100−95位
100位 | 3票(5作品) |
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良さが分からない | 0票 |
時間がかかった | 3票 |
Automatic for the People (R.E.M.)
𝘾𝙤𝙢𝙢𝙚𝙣𝙩 𝙋𝙞𝙘𝙠𝙪𝙥
・最初は暗いなあと思ってました
It Takes a Nation of Millions to Hold Us Back (Public Enemy)
𝘾𝙤𝙢𝙢𝙚𝙣𝙩 𝙋𝙞𝙘𝙠𝙪𝙥
・普通のラップと最初は感じた
Lateralus (Tool)
𝘾𝙤𝙢𝙢𝙚𝙣𝙩 𝙋𝙞𝙘𝙠𝙪𝙥
・3ヶ月寝かしたら一生聴き続けられるアルバムに
Technodelic (Yellow Magic Orchestra)
𝘾𝙤𝙢𝙢𝙚𝙣𝙩 𝙋𝙞𝙘𝙠𝙪𝙥
・中期YMOが分かるようになった人だけが見える世界があるはず
・「何でこんな音出すの?」→慣れるとこの音無しでは辛くなります
シングル・マン (RCサクセション)
𝘾𝙤𝙢𝙢𝙚𝙣𝙩 𝙋𝙞𝙘𝙠𝙪𝙥
・スローバラードはすぐ好きになったけど、アルバム全体としては初めピンと来なかった
95位 | 3票(14作品) |
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良さが分からない | 1票 |
時間がかかった | 2票 |
The Lamb Lies Down on Broadway (Genesis)
𝘾𝙤𝙢𝙢𝙚𝙣𝙩 𝙋𝙞𝙘𝙠𝙪𝙥
・情報量が多すぎて全体像を掴むまでちんぷんかんぷんでした
A Love Supreme (John Coltrane)
𝘾𝙤𝙢𝙢𝙚𝙣𝙩 𝙋𝙞𝙘𝙠𝙪𝙥
・暗い気持ち悪い何これ?だったが、寝かせておくにつれ、ものすごくスピリチュアルで崇高なものに聴こえてくる
After The Gold Rush (Neil Young)
𝘾𝙤𝙢𝙢𝙚𝙣𝙩 𝙋𝙞𝙘𝙠𝙪𝙥
・ハーヴェストに比べると出来が落ちると思う
Amnesiac (Radiohead)
Blood on the Tracks (Bob Dylan)
𝘾𝙤𝙢𝙢𝙚𝙣𝙩 𝙋𝙞𝙘𝙠𝙪𝙥
・歌詞を精読するまでは何が何やら
Blue Lines (Massive Attack)
𝘾𝙤𝙢𝙢𝙚𝙣𝙩 𝙋𝙞𝙘𝙠𝙪𝙥
・わかるのに時間がかかったけどその分飽きずに長く愛聴しています
Close to the Edge (Yes)
𝘾𝙤𝙢𝙢𝙚𝙣𝙩 𝙋𝙞𝙘𝙠𝙪𝙥
・ジョンアンダーソンの声が苦手
・ここら辺のプログレは何が「前衛的」かよくわからない
Forever Changes (Love)
𝘾𝙤𝙢𝙢𝙚𝙣𝙩 𝙋𝙞𝙘𝙠𝙪𝙥
・耳当たりは悪くないが、引っかかるものもない。と最初は思った
Hail to the Thief (Radiohead)
𝘾𝙤𝙢𝙢𝙚𝙣𝙩 𝙋𝙞𝙘𝙠𝙪𝙥
・後半が最高なことに気づいて
・OKコンピュータが好きすぎて
In Utero (Nirvana)
King Of The Delta Blues Singers (Robert Johnson)
Mother’s Milk (Red Hot Chili Peppers)
𝘾𝙤𝙢𝙢𝙚𝙣𝙩 𝙋𝙞𝙘𝙠𝙪𝙥
・音質のペラさに戸惑い、ハイドパークでのライブ盤で良さに気づいた
・ファンク色が強いのが好きなので
The Band (The Band)
Yankee Hotel Foxtrot (Wilco)
81-64位
81位 | 3票(17作品) |
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良さが分からない | 2票 |
時間がかかった | 1票 |
ヘッド博士の世界塔 (フリッパーズギター)
𝘾𝙤𝙢𝙢𝙚𝙣𝙩 𝙋𝙞𝙘𝙠𝙪𝙥
・引用元を先に知っている曲が割とあり「コレってあれじゃん」という気持が先行してしまう
A Brief Inquiry into Online Relationships (The 1975)
At Fillmore East (Allman Brothers Band)
𝘾𝙤𝙢𝙢𝙚𝙣𝙩 𝙋𝙞𝙘𝙠𝙪𝙥
・1曲目以外はチンプンカンプンでしたが、今は大好き
Elephant (The White Stripes)
𝘾𝙤𝙢𝙢𝙚𝙣𝙩 𝙋𝙞𝙘𝙠𝙪𝙥
・予備知識なしで聴いた時は、シンプルで音が乾いていて渋いなぁ…くらいでした
Illmatic (Nas)
𝘾𝙤𝙢𝙢𝙚𝙣𝙩 𝙋𝙞𝙘𝙠𝙪𝙥
・単調な音楽に感じてしまいます
・中学に退屈だと思って最後まで聴かず、その翌年にもう一度聞いてこれはすごい!と好きに
Led Zeppelin IV (Led Zeppelin)
𝘾𝙤𝙢𝙢𝙚𝙣𝙩 𝙋𝙞𝙘𝙠𝙪𝙥
・圧に圧倒されてリスニングに疲れてたが、技巧的な所に注目しマスロックとして聴いたら良さが分かった
MAKING THE ROAD (Hi-STANDARD)
Odelay (Beck)
𝘾𝙤𝙢𝙢𝙚𝙣𝙩 𝙋𝙞𝙘𝙠𝙪𝙥
・なんじゃこれ!→今は大好き90sBEST
Purple Rain (Prince)
𝘾𝙤𝙢𝙢𝙚𝙣𝙩 𝙋𝙞𝙘𝙠𝙪𝙥
・Princeは大好きだけど、このアルバムに限って掴みどころが無い
・シングル以外は楽しくない
Siamese Dream (The Smashing Pumpkins)
Spiderland (Slint)
𝘾𝙤𝙢𝙢𝙚𝙣𝙩 𝙋𝙞𝙘𝙠𝙪𝙥
・全部同じに聞こえてしまう
The Bends (Radiohead)
𝘾𝙤𝙢𝙢𝙚𝙣𝙩 𝙋𝙞𝙘𝙠𝙪𝙥
・普通のギターロックじゃん
The Nightfly (Donald Fagen)
𝘾𝙤𝙢𝙢𝙚𝙣𝙩 𝙋𝙞𝙘𝙠𝙪𝙥
・S. Danの一部曲にある軽さが苦手でそれが全面化していてつらい
The Wall (Pink Floyd)
𝘾𝙤𝙢𝙢𝙚𝙣𝙩 𝙋𝙞𝙘𝙠𝙪𝙥
・長い割に聴きたい曲が3曲ほどしかない。舞台みたいで鼻につく
VISITORS (佐野元春)
𝘾𝙤𝙢𝙢𝙚𝙣𝙩 𝙋𝙞𝙘𝙠𝙪𝙥
・メロディがなくて分からなかったが、数ヶ月聴き込むうちに「元春史上最高の一枚!」に評価が変わった
・当時の反応は”困惑”の一言です
What’s Going On (Marvin Gaye)
𝘾𝙤𝙢𝙢𝙚𝙣𝙩 𝙋𝙞𝙘𝙠𝙪𝙥
・ソウル/R&B に慣れておらず、その代表という感じ
Who’s Next (The Who)
64位 | 3票(3作品) |
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良さが分からない | 3票 |
時間がかかった | 0票 |
Radiohead 全般
𝘾𝙤𝙢𝙢𝙚𝙣𝙩 𝙋𝙞𝙘𝙠𝙪𝙥
・このバンドの何が良いのかを教えてもらいたい
・Creepは名曲ですが
The Downward Spiral (Nine Inch Nails)
𝘾𝙤𝙢𝙢𝙚𝙣𝙩 𝙋𝙞𝙘𝙠𝙪𝙥
・長尺で単に聴くのが疲れちゃうってのもあります
The Joshua Tree (U2)
61−51位
61位 | 4票(2作品) |
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良さが分からない | 0票 |
時間がかかった | 4票 |
Blue (Joni Mitchell)
𝘾𝙤𝙢𝙢𝙚𝙣𝙩 𝙋𝙞𝙘𝙠𝙪𝙥
・難解な類かなと思っております
・入り口がこれらだったら他のアルバム聴かなかっただろなあとも
LONG SEASON (フィッシュマンズ)
𝘾𝙤𝙢𝙢𝙚𝙣𝙩 𝙋𝙞𝙘𝙠𝙪𝙥
・雨の日に聴いてちょっととっかかりが掴めた印象
59位 | 4票(3作品) |
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良さが分からない | 1票 |
時間がかかった | 3票 |
Electric Ladyland (Jimi Hendrix)
Neu! (Neu!)
𝘾𝙤𝙢𝙢𝙚𝙣𝙩 𝙋𝙞𝙘𝙠𝙪𝙥
・低音スカスカ感が味だと気づいたら気持ちよくなった
Ziggy Stardust (David Bowie)
56位 | 4票(3作品) |
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良さが分からない | 2票 |
時間がかかった | 2票 |
Goo (Sonic Youth)
The Flowers of Romance (Public Image Limited)
𝘾𝙤𝙢𝙢𝙚𝙣𝙩 𝙋𝙞𝙘𝙠𝙪𝙥
・30代後半になってから徐々にいいの かな、と思えてきました
・削ぎ落とされすぎて自分で解釈するとっかかりが見つけられなかった
はっぴいえんど (はっぴいえんど)
𝘾𝙤𝙢𝙢𝙚𝙣𝙩 𝙋𝙞𝙘𝙠𝙪𝙥
・方向性が大瀧詠一の声質とか歌い方に合っていないと感じます
・『風街ろまん』ほどの抒情性も感じられず、ジャケット含め、日本の垢抜けない作品という印象
53位 | 4票(2作品) |
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良さが分からない | 3票 |
時間がかかった | 1票 |
Parklife (Blur)
𝘾𝙤𝙢𝙢𝙚𝙣𝙩 𝙋𝙞𝙘𝙠𝙪𝙥
・リアルタイム世代なのにほぼ佳さを理解できないままでして
ジャックスの世界 (ジャックス)
51位 | 4票(4作品) |
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良さが分からない | 4票 |
時間がかかった | 0票 |
On The Corner (Miles Davis)
𝘾𝙤𝙢𝙢𝙚𝙣𝙩 𝙋𝙞𝙘𝙠𝙪𝙥
・エレクトリック・マイルス全般が分からない
Doolittle (Pixies)
𝘾𝙤𝙢𝙢𝙚𝙣𝙩 𝙋𝙞𝙘𝙠𝙪𝙥
・思いのほかポップで拍子抜け。90sオルタナを一通り聴いて、先駆的作品なのを理解した気がする
Mellon Collie and the Infinite Sadness (The Smashing Pumpkins)
Weezer (Blue Album) (Weezer)
𝘾𝙤𝙢𝙢𝙚𝙣𝙩 𝙋𝙞𝙘𝙠𝙪𝙥
・「Buddy Holly」だけでいいや
47−41位
47位: The Doors (The Doors)
発売年: 1967年 ジャンル: サイケデリック
𝘾𝙤𝙢𝙢𝙚𝙣𝙩 𝙋𝙞𝙘𝙠𝙪𝙥
- ライトマイファイアの間奏、転調も挟んでのインプロへの移行で、別物を繋いだ印象を受けてしまって退屈
- オルガンの音がペナペナで、ヒップホップ好きには耐えられないかも
- 確かにロック的なカタルシスは薄いけど、ラテンなノリ、エスニックな感じもして、ドラムとのアンサンブルとかもいい感じなんだけどな
- ベスト盤から入って、ハマればオリジナルアルバムが良いかも。その方が音楽面の幅広さが知れる
46位: A Long Vacation (大滝詠一)
発売年: 1981年 ジャンル: ポップス
𝘾𝙤𝙢𝙢𝙚𝙣𝙩 𝙋𝙞𝙘𝙠𝙪𝙥
- ウォールサウンドの人工的な感じ、嘘臭さを感じて入り込めない、1stとかはまだルーツが見えて好き
- 『Let’s Ondo Again』から続けて聴きましょう
46位: Beggars Banquet (The Rolling Stones)
発売年: 1968年 ジャンル: ロック
𝘾𝙤𝙢𝙢𝙚𝙣𝙩 𝙋𝙞𝙘𝙠𝙪𝙥
- アコースティックなカントリーブルーズアルバムで困惑
46位: Mezzanine (Massive Attack)
発売年: 1998年 ジャンル: トリップホップ
𝘾𝙤𝙢𝙢𝙚𝙣𝙩 𝙋𝙞𝙘𝙠𝙪𝙥
- DUBにダークで重苦しい音が重なってるのがダメかも。いわゆるブリストルサウンド
- 一聴してこの陰鬱さと重さに凄く惹かれた。B.Linesも元ネタを巧く調理したアイデア勝利というのは否めませんが、どちらも名盤だという派
- 初めて聞いたのが大学生の時で何もかもが無理だったのに今聴いててすげーいいじゃんとなってる
46位: The Queen Is Dead (The Smiths)
発売年: 1986年 ジャンル: オルタナティヴ
𝘾𝙤𝙢𝙢𝙚𝙣𝙩 𝙋𝙞𝙘𝙠𝙪𝙥
- 歌詞だった。今までイマイチ良さ分からなかったけど、ほんとに歌詞が良い
- 本当にスネアの音が勿体なさすぎる、もっと硬い音にしません?
- Cemetry Gates とか最高に偏屈で最高なんだよなあ
- YouTubeを観て「I Know It’s Over」でコイツにハマりました。英国では凹んだ時に聴く曲No. 1だそうです
- スミス入門は断然Singlesをおすすめしたい。The Smiths入門に『Queen Is Dead』がふさわしくない理由
- スミスやニューオーダーはシングルバンドと感じていたというのはあるな
46位: Y (The Pop Group)
発売年: 1979年 ジャンル: ポストパンク
𝘾𝙤𝙢𝙢𝙚𝙣𝙩 𝙋𝙞𝙘𝙠𝙪𝙥
- 時間かかったけど、クラブミュージック脳で聴くと最高に踊れる
- 好きだから聴いてるけど、全然何が起こっているのかわけ分かってない
- ナンバガから入ったもんだから良さも何も一曲目で笑ってしまう笑
- この企画にあがるのはよくわかる。 変だもん。 だからこそ、世の中には色んな音楽があるんや!おもれーと思わせてくれた
41位: Astral Weeks (Van Morrison)
発売年: 1968年 ジャンル: フォークロック
𝘾𝙤𝙢𝙢𝙚𝙣𝙩 𝙋𝙞𝙘𝙠𝙪𝙥
- 確かに取っ付きにくいアルバム。独特な雰囲気があるからなぁ
- キャリアで1番の名盤扱いですが、最初に聴くと苦手意識を持つ可能性大。最初に聴くなら『Moondance』か『Into the Music』
- 凄味はあるけど、『Moondance』の方がポップで分かりやすい
- 中学の時ベスト盤→『Moondance』と入った私には「ジャジーなブルーアイド・ソウル」という勝手に抱いていたイメージと合わなくてしばらく放置していた。好きになったのは他のアルバムをある程度網羅してから
- Bob Dylanを引き合いに紹介されてたから、何となくDylanと同じような聴き方をしたら一発でした
41位: The Beatles (The Beatles)
発売年: 1968年 ジャンル: ロック
𝘾𝙤𝙢𝙢𝙚𝙣𝙩 𝙋𝙞𝙘𝙠𝙪𝙥
- それぞれのソロまで好きにならないと良さは完全に理解できないかも
- その時の気分によって評価が変わりますね。ハマる時はハマる
- 万人受けしそうなキャッチーな曲とたまに挟まれるWild Honey PieとかWhy Don’t We 〜 とかの「つなぎ」みたいな曲とのバランスが絶妙で天才的、焼き鳥でいうねぎまみたいなアルバム
- 個人的に赤盤青盤が全くピンとこなくて、次に聴いたこれでビートルズに目覚めました。ベスト盤よりオリジナル作を、のきっかけになった作品でも
- おぎやはぎがドライブ中にこれかけてて、レボリューション#9流れて不安に襲われたエピソード思い出した
- The Residents聴いた後に何故かすんなり頭に入った経験が
39−32位
39位: Tommy (The Who)
発売年: 1969年 ジャンル: ロック
𝘾𝙤𝙢𝙢𝙚𝙣𝙩 𝙋𝙞𝙘𝙠𝙪𝙥
- 映画とそのサントラの方が実は良い。The Whoにしちゃ大人し過ぎる。ピートも音には納得してないって言ってなかったっけ?
- 「Tommy」は好き嫌い分かれるね。自分は1番好き
38位: To Pimp a Butterfly (Kendrick Lamar)
発売年: 2015年 ジャンル: Hip-Hop
37位: Never Mind the Bollocks, Here’s the Sex Pistols (Sex Pistols)
発売年: 1977年 ジャンル: パンク
𝘾𝙤𝙢𝙢𝙚𝙣𝙩 𝙋𝙞𝙘𝙠𝙪𝙥
- コレとヘッド博士は「後追い無効」アルバムだと思う
- 私はジョニーロットンの声は大丈夫だけどジョンライドンの人柄がダメ
- 時代背景やUK音楽や社会への理解も全くない中では変な声で歌うヘヴィなロックという印象しかなかった。今は極上のロックン・ロール!
37位: Freak Out! (The Mothers Of Invention)
発売年: 1966年 ジャンル: ロック
𝘾𝙤𝙢𝙢𝙚𝙣𝙩 𝙋𝙞𝙘𝙠𝙪𝙥
- 信者だけどFreak Outのラスト3曲は「???」で聴いてる
- 確かに完走がキツい
37位: Low (David Bowie)
発売年: 1977年 ジャンル: アートロック
𝘾𝙤𝙢𝙢𝙚𝙣𝙩 𝙋𝙞𝙘𝙠𝙪𝙥
- 後半インストだし。 ジャケットのカッコ良さでちょっと得してる気も(暴言)
- 最初聴いたときは後半ガラっと作風変わって戸惑っちゃった
- ベルリンの壁より高い、聴く者を拒絶する理解不能な壁が
- レディオヘッドのOKとかめっちゃ影響受けてる気が、あの手の音楽をやろうとするイギリスのバンドにとって精神的支柱みたいなイメージ
- 歌のある曲も短くて適当な感じがしたし。Warszawaに至っては、何じゃこりゃ、て感じ笑。が、今では大愛聴盤
34位: Daydream Nation (Sonic Youth)
発売年: 1988年 ジャンル: オルタナティヴ
𝘾𝙤𝙢𝙢𝙚𝙣𝙩 𝙋𝙞𝙘𝙠𝙪𝙥
- 大傑作だけど、ソニックユースはここから入らない方が良い
- 1回聴いて諦めたやつだ
- 面白さに気づいたのはNirvanaの『Nevermind』を咀嚼できるようになってからかも
- ニルヴァーナ→ソニックユースの順に遡って聴くと疾走するノイジーな不協和音で憤死すること請け合い、よっぽどナンバーガールが好きな人じゃないと受け付けないかも
34位: Highway 61 Revisited (Bob Dylan)
発売年: 1965年 ジャンル: フォークロック
32位: Exile on Main St. (The Rolling Stones)
発売年: 1972年 ジャンル: ロック
𝘾𝙤𝙢𝙢𝙚𝙣𝙩 𝙋𝙞𝙘𝙠𝙪𝙥
- 初めて聴いた時はキャッチーな曲と地味な曲の差がありすぎと感じて、あれっ?と。”Ventilator”~”See His Face”の流れはポカ~ンとなった
- 何だか鈍重というか、抜けが悪いというか、凄く退屈だったが、『Let It Loose』のコーラスに黒っぽさを感じたとこから急激に好きに
- 音悪いというかゴチャっとした録音。こういうサウンドが90s以降レファレンスされた感じもありますけどね
- 某オールタイムベストでストーンズの最高順位を記録したけど、良かったとはいえBeggar’s BanquetでもLet It Bleedでもなくこれ?という気持ちに
32位: Sign o’ the Times (Prince)
発売年: 1987年 ジャンル: R&B/ファンク
𝘾𝙤𝙢𝙢𝙚𝙣𝙩 𝙋𝙞𝙘𝙠𝙪𝙥
- まだ2割ぐらいしか理解出来ない…
- プリンスは基本的にわからん
- 時間置いて聴いたらすごくハマった。 今はめちゃくちゃ好き
- 2枚組のききかたって教わってないですよね。ふつうはアルバムってもうすこし通しで統一感とかカタルシスみたいなものがあるって思いこんでたし、そら時間かかりますよ
続きの30-1位は、こちらになります
この企画を始めるにあたって
ここから、私がこの企画を立ち上げようと思ったきっかけについて話していきます。
興味のない方は読み飛ばして頂いて問題ありません
かつて、「ローリングサンダーレビュー」という名前の音楽レビューサイトがありました。
残念ながら2018年に閉鎖したのですが、管理人の歯に衣着せぬアルバムレビューが痛快で、例えどんな名盤でも本人が良いと思わなければバッサリ次々と切られました。
ビーチボーイズの『ペットサウンズ』やクラフトワークの『人間解体』、ビルエヴァンスの『ワルツフォーデビー』のような大名盤でも、容赦なく5点満点中1点などの点数がつけられました。
辛口で知られるピッチフォークすらもよっぽど保守的だと思える大胆さです。
それまで私は、「これらの名盤が分からないのはきっと自分だけで、自分がおかしい」と、当時は何度も聴き返し、その度に悩んでいました。
なのでこのサイトに出会ったとき、「良さが分からない作品に対し、正直に分からないって言っても良いんだ」と衝撃を受けました。
そして「自分と共感する人がネットの向こうにもいるんだ」と、大いに救われました。
もしこのサイトに出会わなければ、この企画を始めることもなかったかもしれません。
聖域化を避けるために
Twitterでは、各々の音楽好きが自分の好きな名盤を並べることがしばしば行われています。
その一方で、私が「良さが分からない名盤」の企画を始めた時、一部からは「アーティストや好きな人に失礼」と批判されるなどしました。
ある作品について「好き」という姿勢は手放しに賞賛され、逆に「良さが分からない」と言おうものなら叩かれることも覚悟しなければならない。
この違いに私は正直、不条理さを感じています。
ルフィに似た人の発言じゃないですが、「好き」はあまりにも誉められ過ぎ、「苦手(or 分からない)」は叩かれ過ぎてはいませんか
「好き」も「好きじゃない」も、あくまでその人がどのように感じて考えたかであって、本来どちらが偉いとかではないはずです。
確かに自分の好きな作品が悪く言われるのを良く思わないのは、理解はできます。
良さは分かるのに越したことはないですし、好きなものは多い方が良いに決まっています。
しかしそれはあくまで理想論であって、全ての音楽を理解できる人間なんて存在しません。
「良さが分からなかった人は発言を遠慮すべき」という考えは、あまりにも一方的過ぎるのではないでしょうか。
私は良さが分からない作品に対して、(侮蔑の意図がない限り)正直に述べる方がよっぽど誠実で真摯であると考えています。
さらにそのような「触らぬ神に祟りなし」的な姿勢では、その作品を正しく評価することはできないとさえ考えます。
実はこの企画以前にも、下記のようなアンケートをとり、「難解じゃない『ラブレス』を入れる意味が分からない」という声を頂きました。
しかし蓋を開けてみると多くの「分からない」という票が『ラブレス』にも集まりました。
実際には『ラブレス』を分からないと思ってる人は(私含め)多くいたものの、名盤という位置付けゆえにそうした発言が遠慮される。
その結果、好意的な意見しか表に出ず、「誰もが好き」と錯覚してしまうのではないか。
このように名盤を聖域化させない為にも、この記事の冒頭でも述べた通り、あえて批判意見も取り入れた企画になっています。
良さが分かる名盤に
「名盤」とされる作品には、多くの人に評価される何かしらの「良さ」があると考えます。
この良さに「気づき」、「共感する」ことで恐らく名盤が「名盤たらしめられる」のでしょう。
しかしそれと同時に、良さに「気づかない」人や「共感しない」人についても、私たちは考慮する必要があります。
というのも、誰もが同じ趣味嗜好や感性、あるいは知識や教養や経験などを以て、一様に同じ聴き方をしてるとは限りません。
貴方が良いと思う作品を良いと思わない人がいる一方で、貴方が良いと思わない作品にも良いと思う人がいること、それこそが価値観の多様性で、だからこそ芸術は尊く奥深いものであると私は考えます。
そして(これは多くの音楽好きに共感頂けると思うのですが)、たとえ「良さが分からない」作品であっても、何度も聴き倒すことで「良さが分かる」名盤になることが多々あります。
難解な作品や自分が普段は聴かない音楽でも、何度か通して聴くうちに全体の輪郭や取っ掛かり、アルバムの攻略法を掴む。
そうして苦労して理解した作品ほど、得てして人生の愛聴盤になるものです。
私にとってストーンローゼスやストロークスの1stも「良さが分からない名盤」でしたが、今では何度も聴き返すほどの愛聴盤です。
この企画が、苦手だった作品に再挑戦し、そうした愛聴盤を作る一助になれば、企画主にとってこれに勝る喜びはございません。
余談
ちなみに余談ですが、海外でも似たような記事がありました。こっちもなかなか面白いですね。
30位-1位はこちらになります。
ここまでお読み頂きありがとうございます。
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